「下着姿、撮らせてあげなよ」最悪の"いじめっ子"中学2年生女子に迫る「最恐の復讐者」の正体 『子供部屋同盟』6章②

✎ 1〜 ✎ 21 ✎ 22 ✎ 23 ✎ 24
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

豊田はいっそう瞳をギラつかせて、奈央のタンクトップに手を掛ける。奈央はふいと教室の出入口を見て叫んだ。

「あ、安田先生!」

第六班の皆が、出入口を見た。

出入口に、先生などいない。

次の瞬間、奈央は下から思い切り豊田の横顔に平手打ちをした。すると豊田の頭部はぐらぐらと揺れ、のしかかる体重が軽くなった。

身体を滑らせて豊田から逃れる。素早く立ち上がって、空き教室のドアを開けて廊下へ逃げた。

背後から、木村たちの叫び声が聞こえる。

「あいつ嘘をついたぞ!」

「暴力を振るったぞ!」

「豊田君を殴った!」

「捕まえて!」

終わらない悪夢

奈央は放課後の誰もいない廊下を全力で駆けた。リノリウムの廊下を踏みしめる複数の足音が、背後から迫ってくる。

興奮している彼らに捕まったら、なにをされるか分からない。下着どころか、無理やり裸の写真を撮られるかもしれない。

廊下の角を曲がり、新校舎へ繋がる連絡通路を駆けた。連絡通路の角を曲がり、新校舎の階段を一段飛ばしで上っていく。そして屋上へと繋がる四階の踊り場に身を隠した。

遠くから足音が近づいてくる。奈央は手摺りの端からそっと顔を出して、階下を覗き見た。

丸井が廊下の中央で、辺りを見回している。彼は頭を掻いたのちに、来た道を引き返していった。

奈央は背中を壁につけて、そのままずるずると尻もちをついた。心臓が早鐘を打っていて、口の中はカラカラに渇いている。今ごろになって、全身から脂汗が噴き出してくる。

次ページ不眠と腹痛
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事