「下着姿、撮らせてあげなよ」最悪の"いじめっ子"中学2年生女子に迫る「最恐の復讐者」の正体 『子供部屋同盟』6章⑥

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芥川賞作家✕東洋経済オンラインの「異色コラボ」連載小説!
「子供部屋おじさん」が、あなたの復讐、請け負います。
パワハラ、詐欺、痴漢冤罪(えんざい)、書店万引き――。裁かれぬ現代社会の悪を、人知れず断罪する者たちがいた。ダークウェブに潜む謎の復讐代行組織「子供部屋同盟」。
社会から疎外された「子供部屋おじさん」たちが、その特異なスキルを武器に、歪んだ正義を執行する。
芥川賞作家・高橋弘希が放つ痛快無比の世直しエンタメ『子供部屋同盟』より、第6章を6日に分けて毎日お届けします(今回は6日目)。

あの夜の翌日…奈央が決めたこと

あの夜の翌日から、奈央は学校へ行くことをやめた。

母に何を言われようとも、頑として部屋から出なかった。自分を殺すか、木村を殺すか、奈央はその戦いから逃げることに決めた。

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第六班から逃げるという戦いをすることに決めた。

でもずっと自宅に引きこもっているわけにもいかない。根負けした母が市の教育相談センターに問い合わせて、結果として奈央は二学期から、民間のサポート校の中等部に通うことになった。

八月十四日、町内夏祭りの日が訪れた。

子供部屋のベッドでうたた寝をしていると、緑台公園の方角から、盆踊りの音頭と、和太鼓の響きが聞こえてくる。

と、階段から母に呼ばれた。寝ぼけ眼をこすりながら階段を下りていくと、玄関には水玉模様の浴衣を着た結衣がいた。結局は奈央も浴衣に着替えて、結衣に連れられて夏祭りに出かけた。

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