「下着姿、撮らせてあげなよ」最悪の"いじめっ子"中学2年生女子に迫る「最恐の復讐者」の正体 『子供部屋同盟』6章①

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──FBIはグーグルの特定の検索ワードを収集していると言われていますね。例えば“爆弾”とか“爆弾の作り方”とか“爆破”とか“テロ”とか、そういう危険なワードを検索している人物に、目を光らせているわけです。表サイトなら、簡単に個人情報まで辿れますからね。

FBIというのは人間の集団です。人間の集団にできることならば、当然その他の人間の集団にもできることです。なにせ一般のスーパーハカーさんが、FBI長官の個人データを盗み出した事件もあるくらいですからね。

つまり我々もまた、特定の検索ワードを収集していましてね。まぁ、場合によっては、それとなく子供部屋同盟へ誘導することもできるわけですね。

奈央はその文面を読みながら、にわかには信じられないが、同時にありそうな話だとも思った。そして確かに奈央はここ数か月、スマホで物騒なワードを検索していた。スマホとこのノートパソコンは、同一の自宅回線でネットに繋がっている。

──で、成敗レベルはいかがなされますか?

──Sクラスでお願いします。

──Sクラスですか!?

──やはりさすがに人殺しは無理でしょうか?

──いいえ、とんでもない。ここのところ生ぬるい成敗が続いたんで、タヒ案件、大歓迎でございます。ではでは、Sクラスにふさわしい動機をお待ちしています。

対象年齢が未成年だと、クラスが引き下げられることも

──ちなみに案件依頼に、年齢制限はありますか?

──あ、お年を召したかたですか?

──わたしは十四歳で、殺したい相手も十四歳です。

──なるほど、お若いかたでしたか。対象年齢が未成年だと、酌量措置でAクラスに引き下げられることもあるので、その点はご了承ください。では、動機レポートの拝読、楽しみにしております。

万次郎とのやり取りを終えたのちに、奈央はさっそく動機レポートに取り掛かった。動機というのならば、中学一年の四月まで振り返らなければならない。奈央はノートパソコンのキーボードに指先を置いて、たどたどしく言葉を打ち込んでいく。

学区の関係で、母校の南野小学校から、市立青葉丘中学校へ進学した生徒は三十人ほどだった。青葉丘中学校の一学年は八クラスもあり、学年の生徒数は三百人を超えていた。

どこにこんなにたくさんの子供がいたのかと思うが、東京のベッドタウンとして栄えたこの埼玉郊外の町は、都市開発によってまた少しずつ人口が増えているらしい。

奈央の在席した一年三組は、見たことのない他の小学校の生徒ばかりだった。でもクラスには、結衣(ゆい)がいた。結衣とは家も近く、同じ町内会で、小学生のときもよく遊んだ仲だった。

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