【ローストチキン事件】「あ…ありがとう…でも…」《凝った料理作ってドヤ顔》の夫に妻の言えなかった本音が爆発 「牛ほほ肉の煮込みより…」

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我が家の場合は、例の『ローストチキン事件』で私の我慢が限界に達し、翌日、これまで胸に溜めていた思いを夫に率直に伝えた。ここで意識したのは、夫への感謝をきちんと言葉にすること。その上で、“感情”ではなく“事実”を軸に、落ち着いて本音を伝えることだった。

「あなたが料理をしてくれるのは本当にありがたいと思ってる。だけど、時間がかかりすぎると私も子どもたちも待つのがつらい。できれば、パパッと作れる料理のレパートリーも増やしてくれると嬉しい」

確か、こんなふうに話したと記憶している。その結果、夫は今では市販のルーを使ってカレーやシチューを手際よく作るようになり、一品に全力投球するだけでなく、主菜と並行して簡単な副菜も用意してくれるようになった。

我が家もまだまだ調整途中ではあるものの、私はこの一件を通して、夫の善意を頭ごなしに否定せず、妻側の現実的な視点を丁寧に伝えることが何よりも大切なのだと痛感した。

妻は本音を静かに言語化する、夫は真摯に耳を傾ける

このほか、ネットを見ると「夫が料理担当の日は予算を決めるようにした」「冷蔵庫の中身を一緒に見てからメニューを話し合うようにした」「洗い物は夫の担当とルール化した」など、それぞれの“夫婦ごとの落とし所”を見つけていた。

妻は不満を爆発させるのではなく、自分の本音を静かに言語化すること。夫は妻が自分を否定しているわけではないと理解し、真摯に耳を傾けること。この当たり前のようで意外にも難しいやり取りこそが、料理に限らず、夫婦の摩擦を減らす近道なのかもしれない。

さて、この記事を読み終えた料理好きの夫たちは、次の週末、どんな手料理をテーブルに並べてくれるのだろうか。

杉井 亜希 フリーランスライター/イラストレーター

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すぎい あき / Aki Sugii

1989年東京下町生まれ。法政大学卒業後、一般企業に勤めるも自身の創作意欲を払拭できず見切り発車で2016年に独立。現在は大手美容メディアや生活情報メディアを中心とした執筆・編集業務に携わり、女性誌や児童書などでのイラスト制作も手がける。やわらかで読みやすい文章制作が得意。2018年、2022年生まれの子を持つ2児の母で愛犬家。

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