【ローストチキン事件】「あ…ありがとう…でも…」《凝った料理作ってドヤ顔》の夫に妻の言えなかった本音が爆発 「牛ほほ肉の煮込みより…」

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そして2つ目は、夫が”料理を完成させること”だけに意識を集中し、プロセスそのものをほとんど重視していない点だ。工程を軽視した料理作りは、不要な調味料の買い足しや食費の高騰を招くだけでなく、調理時間の長期化や大量の洗い物にも直結する。

「女性はマルチタスクが得意で、男性は一点集中型だ」という俗説があるように、日々の料理を担う妻たちの多くは、「いかに食費を抑えるか」「いかに洗い物を減らすか」といった複数の要素を同時に考えながら台所に立っている。

一方で、スペシャルゲスト的に台所に立つ夫たちは、目の前の料理を仕上げることに全力なあまり、その過程に目が向きにくい。妻視点で見ると、夫が料理を完成させるまでのプロセスにはツッコミどころが満載で、それが妻たちの最大のストレスの種になっているように思える。

3つ目は、夫の行為が善意であるがゆえに、妻がダメ出しをしづらいという点である。誤解してほしくないのだが、妻たちは夫が料理をすること自体を否定しているわけではない。むしろ、家族のために台所に立ってくれる行為は本当にありがたく、嬉しいものなのだ。

しかし、その“ありがたさ”があるからこそ、本音では言いたいことが山ほどあっても、指摘がしにくい。夫は曇りなき眼で「ね、美味しくできたでしょ?」と家族の反応を待っている。そこに水を差すようなことは言いづらいし、自分のモヤモヤをどう伝えればいいのかもわからないのだ。

そして、行き場のない妻たちの不満は、胸の内に少しずつ蓄積されていく。もちろん、自分の思いをきちんと伝えられない妻側にも問題はあるのだが、この悪循環が、結果として夫への不満感をより大きくしてしまうのである。

“凝り性の夫”と“現実的な妻”の均整を取るが吉

では、この問題をどう解消すればいいのか。結論からいえば、夫婦それぞれにとっての“ちょうどいい落とし所”を見つけることに尽きる。ただ、当然ながらその正解は夫婦の数だけ異なるため、抽象度が高く、具体策を導き出すのが難しいのも事実だ。

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