【ローストチキン事件】「あ…ありがとう…でも…」《凝った料理作ってドヤ顔》の夫に妻の言えなかった本音が爆発 「牛ほほ肉の煮込みより…」
我が家の実例を紹介したい。先述の通り、我が家の夫は“凝った料理”を作るのが好きだ。平日はほぼ毎日私が家族4人分の食事を用意しているが、週末や子どもの長期休みになると、夫は普段の食卓には並ばないような手の込んだ料理を家族に振る舞ってくれる。…その裏に、かつては妻である私のささやかな不満が潜んでいた。
“6時間経っても完成しなかった”ローストチキン事件
数年前のクリスマス間際の週末、夫が突然「今日はローストチキンを作って、夜は家族でクリスマスパーティーをしよう」と提案してきた。
その日は特に予定もなかったので、私は軽い気持ちでその案に乗った。ところが夫が食材を買いに出かけた途端、私はすぐにその判断を後悔することになる。
昼過ぎに買いに出てから1時間が経過しても、夫が戻ってこない。心配になって電話をすると「丸鶏が見つからなくて、スーパーをハシゴしてる」との返答。どうやら彼は、丸鶏にガーリックライスを詰めてオーブンで焼く、本格派のローストチキンを作ろうとしているらしい。
私が「じゃあ無理にローストチキンじゃなくていいよ。他の料理にしよう?」と提案しても、夫は「いや、もう少し探してみる」と頑なに意見を曲げず、結局家を出て2時間近く経ってから、遠方のスーパーでようやく丸鶏を見つけて帰ってきた。
帰宅後、夫はすぐに調理に取りかかったものの、丸鶏の下処理やガーリックライス作りなど、手間のかかる工程に躍起になっている様子だった。そのため、私は子ども2人を連れて、時間をつぶすため近所の公園へ出かけることにした。
公園で2時間ほど遊び、夕方になったので帰宅すると――ローストチキンはまだ完成していなかった。「ここから1時間くらい焼くから、楽しみにしてて!」と満面の笑みを見せる夫。私は作り笑いを浮かべつつ、そっとため息を飲み込んだ。寒空の下で遊び倒した後、本当は今すぐ夕飯を食べ始めたかったのだ。
私も子どもも既に強い空腹感を覚えていたため、夕飯に支障をきたさない程度の間食をしながら、ひたすらにローストチキンが焼けるのを待った。買い出し開始から、すでに6時間以上が経過していた。



















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