ほぼ全上院議員が汚職に関与?フィリピンの現実/上下院議長・主要閣僚が辞任・解任でマルコス政権は存続の危機

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ほかにも多くの上下院議員の名前が上がり、国会は機能停止状態に陥っている。公務員らの汚職を調査する委員会を率いるパンフィロ・ラクソン上院議員は「ほぼすべての上院議員が25年度政府予算の追加挿入に関与している」との調査結果を公表した。

洪水対策の挿入額は1030億ペソ。24人の上院議員で割れば1人当たり42.9億ペソとなるが、1人で100億ペソを得た議員もいるという。議員の平均的な取り分は25%なので、洪水対策予算の1年分だけで上院議員は1人当たり10億ペソを横領したことになる。

「他の予算も含めるといったいどれだけの金が議員の懐に入ったのか」とラクソン氏は問いかけた。本人は25年5月の選挙で当選するまでの3年間は野に下っていたので「挿入」に関与していないという。

大統領に250億ペソが渡ったとの証言

下院予算委員長を務め、疑惑の中心にいるとされるザルディ・コー氏の生活ぶりはさもありなんというものだった。マニラ首都圏の一等地に持つ超高級コンドミニアムなど不動産に加え、プライベートジェットやヘリコプターなど11機(47億ペソ相当)を関連会社名義で所有していることがわかり、差し押さえが申請された。

コー氏はこれまでロムアルデス氏の右腕としてマルコス政権を支える中軸とみられていたが、下院議員を辞し、逃亡先の海外から反撃に出た。

11月21日、フィリピンのマニラで行われた反汚職集会のデモ行進(写真:EPA=時事)

「すべてを話す」として11月14日以降、SNSに連続して動画を投稿し、「マルコス大統領らが25年度政府予算に1000億ペソを追加させ、うち250億ペソを大統領自身が受け取っていた」などと連続して暴露した。

動画の中でコー氏は、24年後半に予算管理相から、大統領が洪水対策などの公共事業に1000億ペソの予算を追加計上することを望んでいると伝えられ、追加分の現金をスーツケースに入れて自らマラカニアン宮殿(大統領府)やマニラ首都圏マカティ市内のロムアルデス前議長宅に届けたとして十数個のスーツケース写真を映した。

続編の動画では「26年度予算では970億ペソを挿入した」「22年度から25年度にかけてロムアルデス氏に計550億ペソを届けた」などと証言した。

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