野村:そういう比較研究をやると、この仮説が正しいかどうかが分かってくると思うんですよ。日本でも、いわゆる政治的に左派か右派かは途中ですごく変わる人もいます。有名人でもそうです。だから、実情はたぶん両方なんでしょうね。100%遺伝の現象も、100%後天的現象もあまりないでしょうから。
では、議論を「時間の無駄」と切り捨てられるか
加藤:ところで、そういう脳の構造が違う人同士が議論することには、あまり意味がないんですかね。今の話だと、全然分かり合っていないので。
合田:ブルーエクストリームの人とレッドエクストリームの人が議論しても、たぶん意味はない。ただ、ブルーかレッドかを決めかねている人には、議論する意味があるのかなと思います。アメリカでは、スイングステート(揺れる州、激戦州)には、民主党側になるか、共和党側になるか決まっていない中間層がいるので、そこら辺には影響力があるかもしれないですね。
加藤:その一方で、民主党と共和党はそもそも意味がない話をしている可能性がある、ということですね。
合田:議論するのは膨大な時間の無駄かもしれない。
野村:でも「我々はこういう考えだ」と示すぐらいの意味はある。とがってない意見ですが(笑)。
合田:互いに違うことは理解できる。
加藤:少なくとも有権者からすると、選択ができるのは良いことかもしれませんね。
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たきぐちゆりな / Yurina Takiguchi
1987年神奈川県生まれ。東京大学文学部社会学専修卒業。SBI新生銀行社外取締役。在学中にセント・フォースに所属して以来、『100分de名著』(NHKEテレ)、『ニュースモーニングサテライト』(テレビ東京)、『CNNサタデーナイト』、経済専門チャンネル『日経CNBC』等の司会やキャスター。また、日米欧・三極委員会日本代表を務めるほか、2021年より東京大学工学部 アドバイザリーボードを務める。また、東京大学公共政策大学院の修士課程に在学中。2023年「東大教授が語り合う10の未来予測」発刊
暦本 純一
東京大学大学院情報学環教授、ソニーコンピュータサイエンス研究所フェロー・チーフサイエンスオフィサー、ソニーCSL 京都リサーチディレクター、博士(理学)
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れきもと じゅんいち / Junichi Rekimoto
世界初のモバイルAR システムNaviCam や世界初のマーカー型ARシステムCyberCode、マルチタッチシステムSmartSkin の発明者。1986年東京工業大学理学部情報科学科修士課程修了。日本電気、アルバータ大学を経て、1994年よりソニーコンピュータサイエンス研究所に勤務。2007年より東京大学大学院情報学環教授(兼ソニーコンピュータサイエンス研究所副所長)。著書に『妄想する頭 思考する手』(祥伝社)などがある。
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のむら やすのり / Yasunori Nomura
1974年、神奈川県生まれ。バークレー理論物理学センター長。ローレンス・バークレー国立研究所上席研究員、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構連携研究員、理化学研究所客員研究員を併任。主要な研究領域は素粒子物理学、量子重力理論、宇宙論。1996年、東京大学理学部物理学科卒業。2000年、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。米国フェルミ国立加速器研究所、カリフォルニア大学バークレー校助教授、同准教授などを経て現職。著書に『マルチバース宇宙論入門 私たちはなぜ〈この宇宙〉にいるのか』(星海社)、『なぜ宇宙は存在するのか はじめての現代宇宙論』(講談社)など。
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ごうだ けいすけ / Keisuke Gouda
北海道生まれ。2001年にカリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)理学部物理学科を首席で卒業。2007年にマサチューセッツ工科大学大学院(MIT)理学部物理学科博士課程を修了。2012年、東京大学大学院理学系研究科化学専攻に教授として就任。300本以上の学術論文を発表し、30件以上の特許を出願。4つのベンチャー企業を創業。多数のグローバルリーダーの育成・輩出に貢献。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)工学部生体工学科および武漢大学工業科学研究院非常勤教授。
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かとう しんぺい / Shinpei Katoh
2008年、慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻後期博士課程修了。カーネギーメロン大学、カリフォルニア大学客員研究員、名古屋大学大学院情報科学研究科准教授、東京大学大学院情報理工学系研究科准教授を歴任。2015年、株式会社ティアフォー創業。2018年、The Autoware Foundation 設立。現在、ティアフォー代表取締役CEO、The Autoware Foundation フェロー、東京大学大学院工学系研究科特任准教授、名古屋大学未来社会創造機構客員教授。国際的なコンピュータサイエンスの研究者として知られ、数々の著名論文を発表したほか、それらの成果を応用した自動運転ソフトウェア「Autoware」を開発し、オープンソースとして全世界に公開したことで注目を集める。2022年に文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞。
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