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「議論しても無駄」は本当だった? 共和党と民主党、支持者の"脳の構造"は本当に違う

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  • 瀧口 友里奈 経済キャスター
  • 暦本 純一 東京大学大学院情報学環教授、ソニーコンピュータサイエンス研究所フェロー・チーフサイエンスオフィサー、ソニーCSL 京都リサーチディレクター、博士(理学)
  • 野村 泰紀 カリフォルニア大学バークレー校教授
  • 合田 圭介 東京大学大学院 理学系研究科 教授
  • 加藤 真平 ティアフォー代表取締役CEO
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構造だけでなく脳の機能についても、脳の血流がどの部分でどれだけ消費されているかを調べたら、そこでも共和党と民主党の支持者同士で違う結果でした。 さらに面白いのが、そのデータを機械学習で学ばせて、共和党支持者かどうか分からない第三者のMRI画像を見せると、「あなたはどっちです」と当てることができる。それも結構な高い確率で。

瀧口:すごい! それは最新の論文ですか。

合田:はい。たくさん論文が出ています。ということは、両党の支持者がいろいろ議論しているけれど、そもそも意味がないかもしれない。同じような経済的な問題を議論しているにもかかわらず、その受け取り方、解釈の仕方、どう対策するかは脳の構造上、本質的に違うんです。

瀧口:なるほど。面白いですね。それはニューロサイエンスの領域の研究ですか。

合田:ニューロサイエンス、ニューロポリティクス(神経政治学)、ニューロソシオロジー(神経社会学)といった領域です。

瀧口:それが今、非常に注目されてる分野なんですね。

後天的に脳の構造は変えられるのか

暦本:脳の構造を変えることはできるんですか。たとえば共和党員を民主党員に変えるために。

合田:たとえばゲノム編集で脳の構造を書き換えたら、政治的思考を変えることができるかもしれない。

瀧口:恐ろしいですね。

野村:脳の構造が違うことは事実としても、それだけでは、遺伝的にもともと共和党脳の人と民主党脳の人がいるのか、それとも片方の党の人たちとだけ触れ合っていくうちに、その党が体現する思考法へと脳がデベロップ(発達)していくのかは分かりませんよね。

瀧口:先天的か、後天的かということですね。

次ページが続きます:
【脳の機能性は後天的に変わる余地があるのか】

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