上司の「善意」はなぜ若手メンバーに伝わりにくいのか?その理由を深掘りすると見えてくる"納得すぎる彼ら側の理由"とは

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何度もお伝えしてきたように、メンバーは解決策ではなく「話を聞いてほしい」「自分は1人ではない」という安心感を、何よりも求めています。ですから、まずはじっくりと話を聞いてあげましょう。

そして、話を聞いた後、チームのためにがんばってくれているメンバーに、心からの感謝を伝えてください。

「大変だったね。いつも本当にありがとう」

そして、「あなたならできる」「いい結果になると信じている」と、メンバーを信じていることも伝えてください。

もし、いい報告があったなら、「やったね」と一緒に喜びを分かち合いましょう。これこそが、メンバーの心に深く刺さる「必要な声かけ」です。

とにかくメンバーの気持ちに寄り添い、するべきタイミングで声をかける。その習慣が、あなたの声を「過干渉」から「信頼」へと変えていくのです。

「一瞬の選択」が信頼を生む

ここまで、声かけのタイミングや方法について触れました。しかし、言葉を交わすだけでは、十分ではありません。本稿の最後にお伝えしたいのは、メンバーとの信頼関係を構築するために大切にするべきは、日常的に「目の前の人」を尊重することだということです。

言葉に出さなくても、行動は時として言葉以上にメンバーの心に届きます。例えば、こんなシーンを想像してみてください。

あなたは今、「フリータイム」で相談に来てくれた1人のメンバーと真剣に話しています。先日任せたプロジェクトの課題について、相談を受けているところです。

そのとき、あなたの携帯電話が鳴りました。画面には、重要なクライアントの名前が表示されています。あなたなら、どう行動しますか?

1 クライアントを優先し、すぐに電話に出る
2 メンバーに一言断ってから、電話に出る
3 メンバーとの話が一区切りつくまで待ち、後でかけ直す
次ページメンバーとの信頼関係を変えるには?
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