「ホストクラブに通うために」路上に立つ少女の姿もーー。「低年齢化」が進む東京・歌舞伎町ルポ

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歌舞伎町
若者たちは、TikTokやXなどSNSを見て、「歌舞伎町は楽しそう」と思いやってくる。最近は、明らかに未成年が増えているという(写真:AP/アフロ)

日本一の歓楽街である東京・歌舞伎町に集まる顔ぶれの低年齢化が進んでいる。悪質ホストクラブ対策を強化する改正風俗営業法が6月に施行されたが、ホストクラブへの支払いのために路上に立つ未成年の姿も目立つ。

彼女たちはなぜ歌舞伎町に集うのか。現場を歩いた。

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当記事は、AERA DIGITALの提供記事です

24時間、消えない明かり。ネオンが夜を昼に変える。東京・歌舞伎町。

「毎日が楽しい。嫌なことも忘れられます」

21歳、「春儚(はるな)」と名乗る女性は、そう話した。

ホストにハマり、風俗で働く。

春儚さんが初めてホストクラブに行ったのは、18歳の時だった。都内の出身で、高校を卒業すると居酒屋でバイトを始めた。

だが、彼氏がいない寂しさから、格好いい人と「疑似恋愛」したいと思った。TikTokで見つけたのが、歌舞伎町のホストだった。

最初は月に1、2回。20歳になると週に2、3回は通うようになった。いつも指名する「担当」は、10歳年上のイケメンだという。

親とは連絡を取っていない

「私のことを子ども扱いしてくれるから、甘えられます」(春儚さん)

担当の誕生日にはシャンパンも開ける。多い時で、月40万、50万円使った。じきにバイト代だけでは足りなくなり、風俗店で働くことにした。抵抗は、

「なかったです」(同)

と話す。

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