南海6000系、還暦超えた最古参車両「長寿の秘訣」 関西初オールステンレス、1周回って斬新デザイン

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69年まで72両が製造された6000系は、2019年まで1両も廃車されることなく全車両が現役だった。その後退役が進み、現時点で4両編成が2本、2両編成が6本の計20両にまで減っている。20年に静岡県の大井川鉄道に譲渡された2両編成1本は、24年12月に営業運転を開始した。

6000系の外観はほかの一般車両と同様、青とオレンジのラインと側面の「NANKAI」ロゴを車体にまとっているが、トップナンバーを含む6001編成(4両)と、6028編成(2両)については23年9月、登場時の「ステンレス無塗装」に戻して運行を開始した。

南海6000 現行塗装と復刻無塗装
橋本寄りの先頭車。左はほかの一般車両と同じく青とオレンジのラインが入ったデザイン(記者撮影)

残り少なくなったがまだ現役

南海電鉄は18年5月、20年度までの中期経営計画で、6000系を新造車両に置き換える方針を明らかにした。2022年度第2四半期の説明資料では25年度までに「高野線6000系の全車両を更新予定」としており、完全引退が見込まれていた。

新造車両「8300系」の導入は進んでいるが、その後、6000系の去就に関して公表資料で具体的な言及はない。もうしばらくは活躍が続きそうだ。

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