東急車輛製造(現・総合車両製作所)は62年、アメリカのバッド社との技術提携に基づいて日本初のオールステンレス車両である東京急行電鉄(当時)の初代「7000系」を手掛け、続いて京王帝都電鉄(当時)の「3000系」と南海6000系を製造した。
6000系は同年12月、南海線に63年に投入された鋼製車「7000系」の「ステンレス版」の位置付けで登場した。側面に取り付けられた波状のコルゲート外板がステンレス車両の一時代を物語る。
丸みのあるデザイン
初期のオールステンレス車両は製造しやすい角ばった車体が多かった中、7000系やそれまでの南海車両と同様に丸みのあるデザインなのが特徴だ。南海6000系は20m級として国内初、また関西で初めてのオールステンレス車となった。
東急7000系と京王3000系は、地方私鉄で譲渡され“第2の人生”を送る車両を除き、すでに引退している。兄弟分の南海の鋼製車7000系も2015年に全廃となった。


















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