南海6000系、還暦超えた最古参車両「長寿の秘訣」 関西初オールステンレス、1周回って斬新デザイン

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南海電気鉄道6000系
1962年に登場した南海電気鉄道「6000系」。手前が無塗装に戻された「6001編成」(記者撮影)

現在、南海電気鉄道を代表する車両といえば“レトロフューチャー”をデザインのコンセプトに開発された空港特急50000系「ラピート」が挙げられる。だが、通勤通学用の一般車両「6000系」はリアルに“レトロ”だ。

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1962年に登場し、還暦を超えた6000系は並み居る南海電鉄のベテラン車両のなかで最古参。丸みを帯びて愛嬌のある外観デザインは、1周回って未来的にも思えてくる。

高野線の大ベテラン車両

南海電鉄は大阪中心部のターミナル、難波駅を拠点として南海本線と高野線という2つの幹線を南へ延ばしている。

途中で関西空港への主要なアクセス手段である空港線を分ける南海本線と同様、世界遺産・高野山に至る高野線も外国人観光客でにぎわっている。

ただ高野線は、極楽橋まで標高差443mを急曲線・急勾配をこなして登っていく「山岳区間」の入り口、橋本までは通勤通学路線の性格が強い。6000系はその「平坦区間」で60年以上活躍してきた一般車両だ。

【写真】南海電鉄で60年以上にわたって活躍を続けるステンレス車両6000系。無塗装のトップナンバーと通常デザインを並べて車両基地で独占取材。初期の6000系を記録した貴重な写真も
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