やる気があっても成績が上がらない子の盲点 「勉強時間が足りない」以外の令和らしい理由とは
例えば数学において、二次関数や微分積分の問題を解いているときには、さまざまな公式が登場します。その中で、直線と放物線で囲まれた部分の面積を求めるための「6分の1公式」を習った記憶がある人はどれくらいいらっしゃいますか?
僕は一度テストで、この公式を使って計算をしたところ、計算を間違えてしまい、答えを間違えてしまったことがありました。そのときに先生から、こんなことを言われたのを覚えています。
「西岡、お前このミスの仕方はダメだぞ。だって、『直線と放物線で囲まれた部分の面積を求めなさい』って問題で、お前の答えはマイナスじゃないか。どうして面積を求める問題でマイナスなんて回答が出るんだ。お前、何にも考えずにただ『6分の1公式』を使っているだろう」と。
実際その通りで、僕は「6分の1公式」をただなんとなく使ってしまっていました。
その公式がなんで成立するのかなんて考えず、ただ「直線と放物線で囲まれた部分の面積を求める時はこの公式を使う」とだけ考えていて、だからこそ答えがマイナスになっていても何も考えずに答えとしてしまっていたわけです。
このように、公式や年号・単語などを丸暗記して勉強するだけで満足してしまうと、かえっておかしなミスをしてしまったりすることがあるわけです。だからこそ、「丸暗記の勉強ではダメ」というのは、いろんな先生が警鐘を鳴らしていたことでした。
令和に「考えない子」が増えている背景
しかし、令和の今、「丸暗記の勉強」がより強まってしまっているように感じます。
そしてその原因は明確に、スマホ・タブレット学習と生成AIの登場だと考えられます。ある意味で、スマホ・タブレット・生成AIは「答え」を簡単に出してくれるものであり、勉強においてわからない問題があったときに簡単に答えを教えてくれるツールでもあります。
例えば、学校現場に行っていると、先生がこんなことを嘆いていらっしゃるケースがあります。


















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