【「若手社長」が頑張る企業を分析してみた】40歳未満の社長比率が高い"意外な県"とは? 増収・増益率も社長の年代ごとに気になる傾向アリ
次に、2025年9月末時点の最新データをもとに、社長の年齢構成比を産業別に算出した。「若手社長」比率の構成比が最も高い産業は、情報通信業で7.8%だった。情報通信業は10産業で唯一、「60歳以上」が半数を切り、代表者の若手比率が高い。
その理由として、情報通信業はインターネットサービス、アプリ開発、ソフトウェア開発などが中心で、小資本でも創業可能なことから新規参入がしやすい点が挙げられる。
ゆえに若い経営者が続々と参入し、事業を成長させているが、ニーズや技術の変遷が激しく新陳代謝が活発な産業でもある。そのため、柔軟な発想で新しいニーズを察知し、クライアントを獲得することができるような若手社長とは相性がいいのだろう。
このほか、農・林・漁・鉱業が3.4%、サービス業他が3.3%と続き、上位3産業で「若手社長」比率が3%を超えた。
インターネット付随サービス業で若手社長が奮闘
産業を細分化した業種(中分類)別では、ネットサービス・アプリケーションの運営などの「インターネット附随サービス業」(情報通信業)が19.5%で突出する。昨今、SaaSや音楽や動画の配信サービス運営など、多種多様なインターネットサービスが日々生み出されており、「若手社長」がシェア拡大を狙う。
大手も参入する激戦領域から、まだ競合が少ないニッチな領域まで、ニーズが多岐にわたることで、こちらも若い経営者の新しい発想が生かされやすいとみられる。
続いて、ネット通販などの無店舗小売業が10.2%、ソフトウェア受託開発などの情報サービスが8.1%、職業紹介・労働者派遣業が6.8%で上位に並んだ。



















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