若手教師が育つ学校「中堅教員」のふるまいが違う、ミドルリーダーのあり方とは 「誰一人取り残さない」温かい学校をつくるには

キーマンは、ミドルリーダー層の中堅教員
現在、全国の学校現場では、慢性的に教員が不足しています。「教員を志望する人が減っている」ことと、「休職や退職してしまう教員が増えている」ことのダブルパンチで、とても深刻な状況です。
横浜創英中学・高等学校教諭
1988年、佐賀県生まれ。長崎大学教育学部卒業。初任時から東京都の教員採用をPRする代表若手教員に選ばれ、全国の採用説明会などで「東京都の教員の魅力」を伝えてきた。東京教師道場の部員として学んだ後、東京教師道場リーダーに。2年間部内の若手教員の育成に当たった。みんなのコード主催、プログラミング指導教員養成塾修了。著書に『先輩教師に学ぶリアルな働き方 中学教師1年目の教科書 ――こんな私でもいい先生になれますか?』(明治図書出版)がある
(写真提供:前川氏)
突然、現場から教員が去ってしまうと、残された教員一人一人の負担はますます大きくなり、子どもたちに悪い影響が及びます。ましてや、若手教員ばかり辞めてしまうのであれば、学校全体の活気も失われていくことでしょう。そうならないよう、学校にはさまざまな対応が求められます。
そこでキーマンとなるのが、「ミドルさん」こと、ミドルリーダー層の中堅教員です。ここでは若手さんの悩みに、ミドルリーダーはどう寄り添えばいいのか漫画とともに紹介します。
1年目の若手さんへの寄り添い方
学校現場に限らないことですが、若手さんが困らないよう「やるべきこと」を明確にするのは大切なことです。しかし、指示さえすればいいというものではありません。
それだけでは、仕事に対する「やらされ感」が強くなってしまい、不必要なストレスを与えてしまいかねません。なぜなら、若手さんはまだ自分で仕事の優先順位を明確にしたり、軽重をつけたりすることができないからです。

















