「面で作っている以上、リスクはあって当然ですし、経済合理性のまっただ中で消されている集落を再生するのは簡単なことではないと実感しています。でも、そもそも、まちづくりに完成はありません。
かつてコロナ禍ではこんこんも半分以上空いてしまいましたが、逆にその後を埋めるように入ってきた人たちが非常に自主的に場を運営、自分たちで自治会を作ってイベントをするようになりました。琥珀街も数年前は絶望的でしたが、ある日、潮目が変わった。
ハムレットも今は停滞していますが、ここからはリセットのタイミング。これまでと違う人たちが関わるようになっており、その人たちを巻き込んでいこうと動き始めています」
生き生きし始める人たち
所有者家族の中にも、当初は再生を不審がっていたものの、再生途中から前向きになってきた人がおり、その人がどんどん生き生きし始めているとか。
所有する不動産が古くなればなるほどオーナーの表情もくすんで諦念(ていねん)が混じるようになるが、そこに再生の望みが生まれると顔つきは変わってくると川端さん。
ここまでのやりとりの中でなにかしら、感じるものがあったのだろう。その表情がより明るいものに転じる日も近いのかもしれない。
ちなみにハムレットは住んでも、店を開いても、オフィス、アトリエに使っても可。京都と同じような感覚で店をやろうとすると難しいところもあろうが、いろいろな試行錯誤をしてみたいという人にはなんでもできる場。チャレンジしたい人にはお勧めしたい。
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