「菅田将暉の"眉"がすごい」「こんな顔だっけ?」 フジドラマ『もしがく』での《激変》に見えた"圧倒的な強さ"

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菅田の演技と歌は、面影を映し出すフィルターのよう。ノスタルジーだけではない。後悔や罪悪感、うしろめたさもすべて彼から見えてくる。

菅田将暉が醸し出す「懐かしさ」の源泉

菅田将暉から出る懐かしさの源泉となっているのは何なのか。その答えのようなものが、インタビューで語られていた。

「基本的に何かしらの思い出をつくろうと日々奮闘しています(中略)みんなの間では思い出職人って肩書でやってます」(「ViVi デジタルマガジン」19年8月2日配信)

「思い出職人」。 彼はプライベートでも、仲間との大切な時間がずっと記憶に残るよう、走り回る人だった。演技や歌にも、それがにじみ出ているのだろう。

もしかすると、俳優の仕事とは、そもそも、誰かの心に伝えたいことを残していく、「思い出職人」のようなものなのかもしれない。

ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』もこれからどのような記憶を残していくのか、今後の展開が楽しみだ。彼の眉から出る昭和の息吹を最後までじっくり堪能したい。

もしがく
「今期の目玉」とも期待されている同作。今後の展開はどうなるのか(写真:フジテレビ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』公式サイトより)

また12月13日からは、菅田が主演の放送100年特集ドラマ『火星の女王』(NHK、22時)が全3回で放送予定。

こちらの舞台は100年後の未来、火星に10万人が移住した世界だ。菅田は、火星社会を支配するISDA(イズダ/惑星間宇宙開発機関)日本支局に勤める若手職員、白石アオトを演じる。以下がNHKサイトで発表された菅田のコメント。

放送100年。100年後のぼくらの話。

想像の先の先をイメージしながらのお芝居は、未知との遭遇の連続でした。

しかし、進化したテクノロジーの隣には、良くも悪くも変わらない体温がありました。

未来を想像しながら観るのが楽しみです。

懐かしさだけではない、菅田将暉を通して見える未来の「体温」が楽しみだ。

田中 稲 ライター

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たなか いね / Ine Tanaka

大阪の編集プロダクション・オフィステイクオーに所属し、『刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる警察入門』(実業之日本社)など多数に執筆参加。個人ではアイドル、昭和歌謡・ドラマ、世代研究、紅白歌合戦を中心に執筆。著書に『そろそろ日本の全世代についてまとめておこうか。』(青月社)、『昭和歌謡 出る単 1008語』(誠文堂新光社)がある。

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