東京タワー、スカイツリー≪赤・白・青≫ライトアップのトランプ大統領歓迎に、在日アメリカ人たちが嫌悪感を吐露した訳

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外務省公式Xより

ドナルド・トランプ大統領の訪日期間中(10月27日~29日)、公式歓迎の一環として、東京タワーとスカイツリーが米国旗の色である赤、白、青にライトアップされた。このジェスチャーを在日アメリカ人たちがどう解釈したかについて、書面による回答を集めた。

多くの回答者は、このライトアップを祝福だとは見ていないと述べた。

「このジェスチャーに、私個人の思いが反映されているとは全く感じない。ナルシシスト(トランプ大統領)はすべてが自分を中心に回ることを期待するものだ。この政権が望むのは袖の下(ワイロ)だ。カタールにでも聞いてみるがいい!」と、日本に10年以上住む元軍人のC.M.は話す。

「理想を言えば、トランプに関わるものはすべて、拒絶されるべきであり、彼の腐敗した政権は友好国からわずかな敬意すら払われるべきではない」と、2015年から東京を拠点とする教育者のJ.B.は言う。「このライトアップは極めて不快で、これらのランドマークがこのような目的で使われないことを願う」。

アメリカ人であることを誇れない

「大抵の場合、私はこうした愛国的・あるいはナショナリスト的なジェスチャーには無関心だ。だが、トランプへの個人的な嫌悪感から、これには少々うんざりしている」と、関西の大学講師P.J.は述べる。「これはすべて外交であり、トランプの過剰に膨れ上がったエゴを刺激するためのものだ。私個人としては、今ほどアメリカ人であることを誇りに思えないことはない」。

「このジェスチャーはアメリカやアメリカ人のためではなく、トランプのためだから、私は共感しない」と、長年日本に住むY.K.は話す。「トランプはアメリカのためではなく、自分自身と自分が利益を得られることのためだけだ。彼は権力を得るために憎悪に満ちたレトリックを吐き出しており、悲しいことにそれはここ日本でも真似されている。私はどちらの国にも共感できない」。

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