心理カウンセラーが説く、上司は部下に「共感」はしても、安易に「同感」してはいけない"納得の理由"
「共感」と「同感」には大きな違いがあるという(写真:kouta/PIXTA)
上手な聴き手は、どんな相手でも「教えてもらう」というスタンスを忘れません――。こう語る心理カウンセラーの山根洋士氏は「会話において上下関係は必要ない」と説く一方で、相手に安心して話してもらうときには気をつけたいポイントがあるともいいます。
それは「共感」はしても「同感」してしまわない、ということ。一見、同じことのようにも思える「共感」と「同感」の違いとはなんなのでしょうか。山根氏の著書『聴く技術 あなたの会話が今日から変わる』から一部を抜粋・編集する形で解説します。
会話に「上下関係」はいらない
安心して話してもらうためにカウンセラーが意識しているのが、「ラーニング」です。ティーチングでも、コーチングでもなく、ラーニング。上手な聴き手は、どんな相手でも「教えてもらう」というスタンスを忘れません。
ついアドバイスしたくなる。解決方法を聞かれてもいないのに、教えたくなる。自分の意見と異なると正したくなる。気になることがあると、あれこれ確認したくなる。これはすべて、相手との関係性から生まれる心理です。
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