「法的には家畜扱い」「実はきれい好き?」マンションで≪マイクロブタ≫を飼い始めた夫婦に訪れた3年後の重大な心境の変化

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「マイクロブタ専用」のグッズを見つけるのは難しいが、エサ以外はほぼ犬用のもので代用できる。ただし、大型犬用のしっかりしたものを最初からそろえたほうがいい。マイクロブタは思った以上に力が強く、中型犬用のケージでは耐えきれないため、すぐに買い替える羽目になる。

マイクロブタ
おもちくんのお迎えセット。ケージやソファは大型犬用(写真提供:しおりさん)
マイクロブタ
外出するときはハーネスを装着。写真はマイクロブタ用ハーネス(写真提供:しおりさん)

「おもちの場合、キャリーケースはすぐに使わなくなってしまいました。その代わり、最初から丈夫なペットカートを購入すべきだったと思います。また、体重が重いのでベッドはすぐにダメになります。結局今では人間用のマットレスをベッド代わりにしていますね」

マイクロブタ
おもちくんのペットカート。こちらも大型犬用(写真提供:しおりさん)

飼育を始めるまでに一式20万円程度

なんだかんだで、初期費用だけで10万円は下らない。しおりさんの場合は結局一式20万円程度かけたという。

よく食べるので、エサ代もばかにならない。当初はブタカフェでエサ代に飼育相談をプラスしたプランに加入していたため、月8000円程度かかっていた。

「ブタ用のペットフードは栄養価が高い分、与える量が少ないんです。おもちは四六時中食べ物を欲しがるので、2歳以降は手作り食に変えました」

2021年3月におもちくんを迎えてから3年間、夫婦で仕事を調整し、なんとか留守番時間を8時間以内にしていた。しかし留守番中落ち着かず、ケージ内をウロウロし、時に悲しそうに鳴いているおもちくんを、しおりさんは留守番カメラ越しにやるせない気持ちで見ていた。

そして夫婦はある決心をする。お迎えしてから3年後の2024年4月、夫婦で店を開店したのだ。

(後編に続く:「マイクロブタと川の字で眠る幸せ…」ストレスの多かった共働き夫婦がたどり着いた穏やかな日常

宮﨑 まきこ フリーライター

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みやざき まきこ / Makiko Miyazaki

立命館大学法学部卒業後、13年間法律事務所にてパラリーガルとして勤務。自己破産、離婚、失業、犯罪など、人生の困難な局面に置かれた人々と接してきた経験を生かし、フリーライターとして独立。
人物インタビューを中心に取材・執筆している。
静岡県浜松市在住。愛犬家。夫と愛犬・鰤(ぶり)と暮らしている。

X:@makiko_miyazaki

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