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「世界シェア7割」を独占! 東洋合成工業が握る半導体微細化の"生命線"

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  • 田宮 寛之 経済ジャーナリスト、東洋経済新報社記者・編集委員
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研究生産体制は整ったものの、国内市場が未成熟で参入が困難だったため、半導体先進国の米国に活路を求めた。米国企業への販売をきっかけとして販路を拡大し、その後は半導体の微細化にともなって事業を拡大していった。現在では全売上高のうち60%が感光材だ。

経済安全保障上も重要な位置を占める

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数百ある半導体の製造工程では、企業同士のすり合わせが重要だ。長年のすり合わせによって構築された関係は強固であり、他社への置き換えは容易ではない。もし、材料を他社のものに変更した場合、同じ製品を製造できるかわからない。

フォトレジストメーカーが材料を取引実績のない他社製品に変更するのは、リスクが高すぎる。もし変更するとしても膨大な件数のシミュレーションが必要になるので、莫大なコストがかかる。したがって、世界の主要フォトレジストメーカーと密接な関係を持つ東洋合成の優位が揺らぐことは考えにくい。

ちなみに、東洋合成は財務省の「海外投資家の出資を事前審査する重点企業」リストに掲載されている。ここに掲載されたということは、日本政府が外資からの買収に対して重点的に保護する企業であるということ。東洋合成の技術が経済安全保障上とても重要であることを示している。

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