「世界シェア7割」を独占! 東洋合成工業が握る半導体微細化の"生命線"
国内の大手化学メーカーは低採算の汎用品の生産を減らし、好採算の付加価値製品にシフトする傾向がある。その分、これから汎用品は海外からの輸入品に頼ることになるが、海外製品の純度は日本製ほど高くないので精製しなければ使用できない。そのため、物流センターに分析・精製機能があるのは顧客にとって便利なのだ。
また、顧客が希望すれば液体化学の合成も請け負う。化学製品の輸入、貯蔵、分析、精製、合成、出荷までを一気通貫でできるのが東洋合成の強みだ。
1カ月にやってくる船舶は50隻、タンクローリーは3000台もある。施設の充実と交通の利便性が評価されて施設稼働率は95%を超える。
現在でも交通の便がいいが、東京外かく環状道路(外環)が全面開通すれば、利便性はさらに向上する。
香料材料の世界シェア40%
東洋合成は香料原料も生産しており、世界シェアは40%を占める。香料原料は洗剤やシャンプーなどトイレタリー製品の香りの素になるほか、ジュースやお菓子などのフレーバーにも用いられている。
同社の香料は高品質であることに加えて、香りの安定性が高いことが評価され、27カ国に輸出されている。人間の嗅覚は敏感なため、香りが変化すると製品そのものを拒否するようになってしまう。香りの安定性はとても重要だ。



















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