「親同士の"マウント合戦"は海外でも」「集まりに呼ばれなくなった…」教育移住、よくある日本人の"2大マウント"

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「我が子はまだ『英語補講クラス』なのに、同時期に入ったあの子は『英語補講クラス』を卒業した」

前出の藤井氏によると、「子どもの英語力」は「マウントを取った、取られた」のトラブルになりやすい要素のひとつだそうです。

「子どもの英語力」でマウントする親たち

「子どもに英語を話せるようになってほしい」という希望を抱いてマレーシア教育移住を志す親御さんが多いからこそ、過敏に反応しやすい話題なのかもしれません。

インター校では英語が母国語でない生徒のために「英語補講クラス」を設けていることがあります。

英語が苦手な生徒は「英語補講クラス」からのスタートになるのですが、英語力が向上し、通常クラスの授業でも問題ないだろうと判断されると、「英語補講クラス」を卒業することになります。

どのタイミングで「英語補講クラス」を卒業するかが、ある意味分かりやすい「英語上達の指標」と言え、比較対象となりやすいのかもしれません。

インター校の教室
インター校は「英語で学ぶ」場所。「英語補講クラス」の場合、英語が苦手な日本人同士で固まってしまい、「英語が思うように上達しない」という声も聞かれる(写真:筆者提供)

「日本人同士の集まりでは『マウントを取っている』と思われないように、できるだけ自分の子どもの成績の話はしないようにしている」という声も実際に聞いたことがあります。

英語力が伸びるかどうかは子どもの個性や意欲、かつ、渡馬する前の英語レベルや渡馬後どれほど学校内外で英語に触れる機会を持つかなど、さまざまな要因が影響するものですので、単純に比較できるものではありません。

ですが、とくに数年で日本に帰国する予定がある場合、焦りや不安のあまり「結果」だけに目が行ってしまい、子どもの英語力を比較して親が劣等感を抱いてしまうことがあるようです。

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