エンタメのプロが納得の分析… 「女性向けアダルト配信動画」がもっとも視聴されるのは何曜日?

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今の時代、「実際のところ」どうなのかを、包み隠さずにできるだけオープンに伝えたほうが好感度も高く、入社後のミスマッチを避けられるはずだ、と僕は経営者の友人に伝えました。

友人も「たしかに。応募者が知りたいことをもとに考えたほうがいいね」と納得。他社の動画では見かけないであろう「離職の理由」を中心に、どんな上司がいて、どんな雰囲気か、テキストではなく動画だからこそ伝えられる非言語の情報を、採用動画に込めました。結果、どうなったか……?

応募者が倍増! なんて言えればよかったのですが、狙いはあくまで「ミスマッチの解決」だったので、応募人数そのものは「微増」でした。それでも、その動画を見て入社した新入社員たちは、入社後もすっと職場の雰囲気になじみ働き続けており、ミスマッチの防止につながったと喜んでもらえました。

写真では伝わらない会社の雰囲気を知ったうえで入ってきた新入社員たちだからこそ、今のところ離職率も低いようです。ここで自分をどう活かせるか、少しイメージもできていたのかもしれません。モチベーションの高い新人さんが集まったと友人の経営者もうれしそうに語ってくれています。

「自分が言いたいこと」より「相手が知りたいこと」

企業の採用だけではありません。

新発売のお菓子を紹介するとき、電動歯ブラシの性能を紹介するとき、チェーン店がSDGsの取り組みをアピールするとき。何かメッセージを伝えるとき、「伝えたいこと」ばかりを羅列しても、相手の心を動かせません。それどころか心に届きもしないのです。

電動歯ブラシが1分間に何回振動するか、充電池がどのくらいもつか、そんな性能自慢も大事でしょう。しかしお客さんが心を動かし、固い財布の留め金を開く瞬間は、振動数ではない。黄ばんでいた歯が真っ白になる様子を見た瞬間ではないでしょうか?

あるいは使用者が「ツルツルになってスッキリ!」などと爽快感を笑顔で語ったときではないでしょうか?

つまり、受け手がどんなメリットを体験できるのか、が決め手となります。大切なのは、「自分が言いたいこと」より「相手が知りたいこと」です。

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