柔軟な勤務体系で育児支援--女性社員の活躍を後押しする小倉屋柳本

柔軟な勤務体系で育児支援--女性社員の活躍を後押しする小倉屋柳本

マルヤナギの屋号で知られる小倉屋柳本。1951年神戸市で佃煮昆布の製造販売店を創業。全国へ販路を拡大し、煮豆や佃煮昆布に代表される食品の製造販売を行う食品メーカーだ。

同社は神戸市から2011年度の「こうべ男女いきいき事業所」として表彰を受けている。社員個々の事情に合わせて調整できる柔軟な勤務体系を実現して、仕事と家庭の両立を支援する取り組みが評価された。

家庭事情に応じて勤務時間を短縮

パートを含む従業員のうち女性が占める割合はおよそ6割。製造をはじめ、企画、品質管理、営業などさまざまな業務において、これまで女性が大きな戦力となってきた。そこで女性たちが働きやすい職場環境を整備しようと、2005年よりさまざまな人事制度の改革を行ってきた。

育児・介護支援制度の中で、利用頻度が高いのが「定時社員制度」だ。その内容は個々の家庭事情に応じて勤務時間を短縮することができるというもの。子どもの保育園や幼稚園の送迎や、小学生の子どもの帰宅時間に間に合うように、勤務時間を短縮するケースが多い。

制度実施にあたっての新たなコストはかけず、勤務時間を短縮した時間について、給与を時間給に換算して短縮した分だけ差し引いた。利用者は業務に支障が出ないよう努力することが前提だが、物理的に不可能な場合は利用期間中に限って、同部署あるいは他部署から一時的に応援に回り、社員同士で業務を分担する。 

 人事制度の改革を進めてきた柳本勇治副社長(写真)はこう話す。「制度があっても、周囲の理解と支援がなくては実施できません。互いの協力があってこそ、制度は成り立っているといえます」

辞めるより、続けてほしい

制度を導入する以前は、個別の事情を考慮した勤務体系を作って対応をしていた。結婚や出産、育児に携わる場合、時間的な制約から会社を辞さなくてはならないケースが少なくなかったからである。とくに育児期間は数年を要することから、会社で規定された勤務時間に家庭事情を合わせることは困難だった。

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