"石破おろし"に動いた中曽根康隆・自民党青年局長に直撃! 「実力不足に忸怩たる思い」自民党改革の必要性を熱弁
ーーどうして世代交代が必要なのでしょうか?
「国難」と言われる現在の状況では、常に結果責任が問われます。われわれの世代やその下の世代が議員として決める立場になれば、きちんと結果責任まで取れる時間的余裕が生まれるからです。30代、40代の議員がちゃんとしたポジションで責任ある仕事をするというのは、説得力があると思います。
加えて、派閥がなくなったことで人材育成の機能が失われた今、若い人たちは積極的に重要なポジションに就くことでこそ、育っていくはずです。先輩の議員にはメンターとしてアドバイスをしてもらいながら、執行部は若手中心で構成し、国民のみなさんに近い感覚で党運営をしていく。自民党には「おじいちゃんによる、おじいちゃんの党」というイメージがあるので、成果を出して信頼をもう一度勝ち取ることが必要だと考えています。
「絶対に政治家になるな」父は大反対したが…
ーー中曽根さんご自身は、祖父が総理大臣を務めた中曽根康弘さん、父親が参議院議員の中曽根弘文さんです。中曽根さんが政治家を志したとき、お父様の反応はいかがでしたか?
「絶対に政治家にはなるな」と大反対でしたね。父は総理の息子として、私以上に世間からいろいろな目で見られてきた。だから政治家になる気はなかったものの、当時の選挙区の事情で選挙に出された面もあると聞いています。「こんな苦しい世界に、この苗字を背負って入ることが、どれだけ大変なことか」とよく言っていました。
私は覚悟と信念を持って(政治家になることを)決めましたけれど、いま考えると、父が言っていたことがよくわかります。地元では「中曽根の孫、中曽根の息子」として、ものすごく期待値が高いところからスタートしているのを非常に感じますし、何か頑張っても、「お父さん、おじいちゃんいるからね」と自分の評価にはなりづらい。
逆にネガティブな報道が出ると、ものすごい勢いで日本中に広まりますしね。でも、これだけやりがいのある責任の重い仕事をさせていただいているので、これからも精進したいと思います。

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