"石破おろし"に動いた中曽根康隆・自民党青年局長に直撃! 「実力不足に忸怩たる思い」自民党改革の必要性を熱弁

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ーー例えば、どういうことを申し入れたのですか?

社会保険料や、所得税を含めて税金が高いことにより、貯蓄したくてもできない。または結婚や子育てをしたくても、経済的負担を考えると一歩を踏み出せないとか。そういう声をたくさんいただきましたので、そこに焦点を絞って選挙で訴えるべきだと言ってきたのですが、出てくる公約は総花的なものになってしまいました。

結果的に、野党がそこを突いて若者の支持を得たことを考えると、自分たちの実力不足を実感し、忸怩たる思いです。今後は青年局の全国の声をもっと政策に反映していただけるよう、新総裁には申し入れをするだけでなく、実際に行動を起こして訴えていきたいと思います。

「おじいちゃんによる、おじいちゃんの党」に改革を

ーー総裁選を経て日本のトップが変わることで、自民党が変わるきっかけにもなるとお考えですか?

「解党的出直し」と言われますけれど、トップが変わるだけで組織も変わるとは思っていません。今回、全ての党所属の国会議員が猛省していますから、党の体質や体制を根本的に変えて、しっかりと目に見える形で変革を起こしていくことが大事です。

そういったなかで期待しているのは「世代交代」ですね。自民党には優秀な若い人がいっぱいいるのに、まだ出番がない。そこで、いわゆる「期数主義」「年功序列」であったこれまでの人事体制を抜本的に変え、1期生であろうと2期生であろうと、即戦力の場合は能力主義、適材適所でどんどん役職につけていく。こういったことに期待しています。

中曽根氏とたかまつなな
中曽根氏は改革の必要性を何度も訴えた(写真:笑下村塾)
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