"石破おろし"に動いた中曽根康隆・自民党青年局長に直撃! 「実力不足に忸怩たる思い」自民党改革の必要性を熱弁
ーー具体的にはどんなことを行っているのでしょうか?
今回、石破(前)総裁の責任についてもいろいろと提言しましたが、第一に、全国の最前線で活動しているみなさんの声を集め、自民党の執行部に申し入れをして、世論をしっかりと伝えていくことです。
また、全国各地にあるトラック業者や旅館、看護師などを統べる団体の青年部と意見交換をして、各業界の若い世代がどんな悩みを抱えているか、どういう課題を持っているかを聞き、それを政策に活かしていく役割もあります。さらに、もう1つ重要なのが、台湾との窓口を務めることです。
ーーもしもの台湾有事の際には、日ごろからの関係性がカギとなりますもんね。
中曽根:はい、それがすごく重要なんです。台湾とは国交がないので、自民党の青年局が交流の窓口となっています。台湾は、「自由」や「民主主義」などの価値を共有している大切なパートナー。そこで、経済の循環をはかりつつ、安全保障、民間交流、地域交流などを深めるため、精力的に活動しています。
今年8月には、青年局のメンバー60人を連れて台湾を訪れ、頼清徳総統をはじめとする方々に会いに行ってきました。今日も台湾の立法委員長が来日するので、私が面会をします。
自民党に非難が集まっている現状とどう向き合うか
ーー今、自民党に対して世間から非常に厳しい目が向けられています。青年局のみなさんは、どんな思いを抱いていますか?
今回、私は石破(前)総裁に、「自らけじめをつけてくれ」と言い続けてきました。その理由として、衆院選でも参院選でも過半数割れしたというのもありますし、特に若い世代の票が大量に他党へ流出したということもあります。
この結果を招いたのは、青年局の責任も大きいですが、われわれが日ごろから執行部に訴えていることがなかなか反映されてこなかった点も要因だと考えています。具体的には、今年に入って24の項目を総裁、幹事長をはじめ執行部に申し入れをし、子育て世代などが苦しんでいる声をぶつけてはいるものの、今のところ政策に大きな変化は生まれていません。

無料会員登録はこちら
ログインはこちら