「生き方を変えてしまうことも」子を無意識に縛る"呪いの言葉"ー 「お母さん、本当は医者になりたかった」「私も走るのは得意じゃなかった」
――「いてくれてありがとう」のひと言が子どもを強くする
子どもをほめるとき、つい「できたこと」「頑張ったこと」「結果が出たこと」ばかりに注目してしまいがちです。
もちろん、それらを認めるのは大切です。でも、より意識してほしいのは、そうした「できたこと」だけに偏らないことです。
何かができたときだけ認められ、それ以外のときは価値がないと思われているように感じる。頑張っているのに結果が出ないときが続くと、自分をダメな存在だと思ってしまう。
「役に立てない自分」には意味がないように感じてしまう。
これは、大人でもつらいことです。成長途中の子どもにとっては、自己肯定感や挑戦する意欲そのものを傷つけてしまうかもしれません。
そこでぜひ意識して伝えてほしいのが、「存在価値」という視点です。
「できたこと」ばかりほめる危うさ
「存在価値」とは、読んで字のごとく「そこに存在するだけで、価値がある」という意味です。結果がどうであれ、何かができていようといまいと、その人の存在そのものに価値を見出すことです。
これに対し、一般的に私たちが日常的に使っているほめ言葉の多くは、「機能価値」を認める言葉にあたります。
たとえば、「100点取れてすごいね」「大会で優勝して立派だったね」「いちばん早く走れてすごいね」こうした言葉は機能、つまり成果や能力を認めるもので、大切な言葉がけです。頑張りの結果をきちんと評価することは、子どもの自信につながります。


















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