ロックスターの「心の影」を赤裸々に描く映画の衝撃!《ブルース・スプリングスティーン》の"絶頂と絶望"に迫る「アカデミー賞期待作」を解説

1973年にデビューしたアメリカのロックスター、「The Boss」ことブルース・スプリングスティーン。
「明日なき暴走」「ハングリー・ハート」などヒットを連発し、キャリアの絶頂期を迎えていた彼だが、日々高まる名声とは裏腹に、深い葛藤と孤独に揺れていた――。
スプリングスティーン自身、その誕生の経緯を「最初から最後まで偶然の産物」と振り返り、「今なお自分の最高傑作かもしれない」と評する伝説の名盤「ネブラスカ」の誕生秘話と、その奥底に流れていた魂の彷徨、葛藤を見事にすくい上げた映画『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』が11月14日より全国公開となる。
本作はアカデミー賞の前哨戦として、近年特に注目を集めるアメリカのテルライド映画祭でワールドプレミア上映され、全米の有力メディアから賞賛の声が続出。早くもアカデミー賞への期待が寄せられている。
成功の影でのしかかる重圧
本作の舞台は1982年。アメリカ・ニュージャージー出身のブルース・スプリングスティーンは、労働者階級の視点から映し出される人生の苦闘や、社会的なメッセージを歌いあげ、注目のロックスターとなっていた。
さらに4週連続で全米ナンバーワンを記録した二枚組のアルバム「ザ・リバー」リリース後のツアーも大成功、彼に向けられる周囲からの期待は否が応にも大きくなっていた。
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