「女子トークしよう」「夫をもっと教育したほうがいい」…平気でプライベートに介入する上司がストレス。うまくあしらうには?【事例で紹介】
“怒り”の感情についてですが、心理学では、違和感を抱く不快な一次感情が、二次感情である怒りを引き起こすといわれています。心というコップに不快な感情という水が徐々に溜まっていき、満杯になると、怒りという二次感情になってあふれ出すということです。
強い怒りは攻撃的に発散されることも多く、他者に向かうと人間関係が悪化することがあります。
逆に、自分のうちに怒りを溜め込んでしまうと、山田さんのように睡眠や食欲に影響が出たり、自己嫌悪に陥ってうつ状態になったりすることもあります。
“怒り”は取り扱いが難しい感情です。人間関係に起因する怒りの場合は、二次感情である怒りの段階に至ってしまう前に、自分の不快な感情を相手側に伝えることが重要です。
相手に伝わりやすい表現を意識
伝え方としては、他者への配慮をしたうえで自分の主張をする自己表現(アサーティブな表現)を意識すると、うまく伝えられることが多いと思います。
筆者は山田さんから相談を受けたとき、課長の気遣いには感謝すると前置きしたうえで、家庭の事情はプライベートなことなので職場に迷惑をかけていない限りは分けて考えたいこと、また、誤解があったのかもしれないが自分は家庭のことで悩んでいないことを伝えるようアドバイスしました。
課長にうまく自分の考えを伝えられたと感じた彼女は、アサーティブな伝え方のトレーニングを始めたそうです。
コロナ禍以降、テレワーク導入企業が多くなりました。働きやすくなったという声もある一方で、すぐに反応を求める上司に困っているという相談も増えました。
管理職が部下の仕事ぶりが気になって必要以上にコンタクトを取ろうとするため、部下は監視されていると捉えて、それがストレスとなるようです。
テレワークを導入した企業は、部下の管理方法のルールを定めたり、コミュニケーションのあり方について社内で共有したりすることが求められます。また、テレワークにも対応したハラスメント研修なども検討するとよいでしょう。
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