「女子トークしよう」「夫をもっと教育したほうがいい」…平気でプライベートに介入する上司がストレス。うまくあしらうには?【事例で紹介】

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山田さんは、今の働き方は気に入っているのですが、上司である課長(女性40代)が苦手です。

課長は、良く言えば面倒見がいいタイプで、部下から頼られることに喜びを感じているようなところがあります。彼女が転職してきて間もないころは、出社する度に「女子トークしよう」などと言って、ランチに誘ってくれたのですが、そのランチ時間が彼女にとっては大きなストレスでした。

課長の女子トークは、「ぶっちゃけ」という枕詞(まくらことば)が頻繁に出てきます。

「ぶっちゃけさ、うちの課のメンバーってどう?」とか、「ぶっちゃけ、旦那さんって、どこの会社のどんなポジションなの?」などと、課長は不躾な質問ばかりしてきます。

さらに聞いてもいないことに対して、「私的には……」と言って話し出し、我流アドバイスがずっと続くような感じでした。課長は山田さんに限らず、部下の性格や生活の状況、日頃の行動まで常に把握していたいようで、頻繁に会議や面談を設定していました。

テレワーク中、課長は数時間おきにSNSやズームで、部下たちの仕事状況をしつこく確認してきます。たまに山田さんが別の対応で手が離せず返事が遅れると、勝手に家庭環境の問題だと思い込み、困っているのではないかと何度も聞かれました。

たしかに課長の想像通り、子どもの体調不良で保育園に行けないときなどは面倒を見ながらテレワークをすることもありました。しかし、それについては入社前に了承済みのはずでした。

それでも、課長とオンラインで打ち合わせしているときに子どもの泣き声などが聞こえると、課長が「もしかしてワンオペ?」などと大げさに言っては、「私になんでも相談して」と言ってきます。

しかし、夫は家事や育児に特に非協力的でもありませんでしたし、夫婦二人暮らしの課長に子育てのことを相談する意味も、あまり見出せませんでした。

ストレスで日常生活にも影響が…

ある日、急ぎの案件で少し遅い時間帯に課長とオンラインミーティングをしていたときのことです。帰宅してきた夫が、山田さんがオンラインミーティング中とは知らず、「今夜の夕食ってどうなっている?」といった類いのことを玄関のほうから聞く声がマイクに入ってしまいました。

その声を聞いた課長は、「あなた、夫をもっと教育したほうがいい。うまい扱い方を教えてあげるから」と言って、自分の成功体験をもとに熱弁してきたそうです。

それ以降、「その後、ご主人さんとはどんな感じ?」とよく聞いてきたそうですが、山田さんは説明するのも面倒に思って、課長のアドバイスに納得したような素振りを見せて受け流していました。

そのような状況では、リモート勤務が多くても山田さんのストレスはどんどん溜まっていきました。

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