発表会の大半の時間はAIを活用したモノづくりや新材料、半導体チップなど、シャオミが進めるハードウェアの技術革新の説明に充てられ、同社が「ハードテック企業」であることを外部にアピールした。

半導体チップの分野では、2021年初頭から独自SoC(システムオンチップ)の開発を再開、今年5月には回路線幅3ナノメートル相当の微細度を誇るチップ「玄戒O1」を発表した。ただし、今回の「シャオミ17」にはこれら自社開発チップは採用されず、アメリカのクアルコム製の最新SoC「スナップドラゴン」が搭載された。
(訳注:「SoC」はCPU、通信モデム、画像処理回路などを1つにまとめたもの)
需要減退で年間出荷目標を下方修正
新製品投入で攻勢をかけたいシャオミだが、足元の事業環境は厳しい。スマホ業界は世界的な需要減退に直面しており、シャオミのスマホ部門も成長が鈍化している。2025年4~6月期のシャオミのグローバル出荷台数は4240万台で、前年同期比0.6%増にとどまった。

平均販売価格は1073.2元(約2万2000円)で2.7%下落、これによりスマホ事業の売上高は455億元と2.1%減少した。粗利率も11.5%と0.6ポイント低下。年間出荷目標は1億7500万台程度に下方修正され、前年比の伸び率は5〜6%にとどまる見通しだ。
シャオミの盧偉冰総裁(社長に相当)は4~6月期決算発表会で、上半期の世界の携帯電話販売は年初の楽観的な予測に達しなかったものの、在庫が減少する下半期にはより合理的な状態に戻るだろうとの予測を披露した。
(財新記者:劉沛林)
※中国語原文の配信は9月25日
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