中国シャオミの新型スマホはライバルのiPhoneを意識? シリーズ名は同じ「17」、デザインやサイズも酷似

✎ 1〜 ✎ 1626 ✎ 1627 ✎ 1628 ✎ 1629
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

発表会の大半の時間はAIを活用したモノづくりや新材料、半導体チップなど、シャオミが進めるハードウェアの技術革新の説明に充てられ、同社が「ハードテック企業」であることを外部にアピールした。

9月25日、毎年恒例の年次講演で「ハードテック企業」としての位置づけをアピールするシャオミの雷軍CEO(同社SNS動画より)

半導体チップの分野では、2021年初頭から独自SoC(システムオンチップ)の開発を再開、今年5月には回路線幅3ナノメートル相当の微細度を誇るチップ「玄戒O1」を発表した。ただし、今回の「シャオミ17」にはこれら自社開発チップは採用されず、アメリカのクアルコム製の最新SoC「スナップドラゴン」が搭載された。

(訳注:「SoC」はCPU、通信モデム、画像処理回路などを1つにまとめたもの)

需要減退で年間出荷目標を下方修正

新製品投入で攻勢をかけたいシャオミだが、足元の事業環境は厳しい。スマホ業界は世界的な需要減退に直面しており、シャオミのスマホ部門も成長が鈍化している。2025年4~6月期のシャオミのグローバル出荷台数は4240万台で、前年同期比0.6%増にとどまった。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

平均販売価格は1073.2元(約2万2000円)で2.7%下落、これによりスマホ事業の売上高は455億元と2.1%減少した。粗利率も11.5%と0.6ポイント低下。年間出荷目標は1億7500万台程度に下方修正され、前年比の伸び率は5〜6%にとどまる見通しだ。

シャオミの盧偉冰総裁(社長に相当)は4~6月期決算発表会で、上半期の世界の携帯電話販売は年初の楽観的な予測に達しなかったものの、在庫が減少する下半期にはより合理的な状態に戻るだろうとの予測を披露した。

(財新記者:劉沛林)
中国語原文の配信は9月25日

※本記事は原文を要約し、日本の読者向けに適宜補足したものです。
財新編集部

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事