
中国のスマートフォン大手の小米(シャオミ)は、2024年3月に発売したEV(電気自動車)の第1号モデル「SU7」の一部を対象にしたリコール計画を届け出た。運転操作を部分的に自動化するADAS(先進運転支援システム)のソフトウェアに不具合が見つかったためだ。
今回のリコールは9月19日、(消費者政策を所管する)中国国家市場監督管理総局がウェブサイトで開示した情報から明らかになった。対象はSU7のベースグレードにあたる「標準版(スタンダードモデル)」で、2024年2月から2025年8月にかけて生産された約11万7000台だ。
遠隔操作でソフトを修正
自動車情報サイトの易車のデータによれば、SU7は発売から2025年8月末までの累計で約34万台を販売しており、その約3分の1がリコール対象になったことになる。
上述の開示情報によれば、SU7の標準版に搭載されたADASは、システム作動中に「極端に特殊な交通状況」に遭遇した場合に、それを認識してドライバーに警告を発し、事故回避操作をとるための機能(の完成度)が十分でない可能性がある。
この不具合について、シャオミはリコール対象車両のADASのソフトウェアをOTA方式(訳注:無線通信による遠隔操作)で更新することにより解決するとしている。
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