家電のソニーからエンタメのソニーへ。CESにソニー・ホンダモビリティが出展し、ソニーグループ・サムスンが「メイン会場を去る」背景

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以下の2つの写真は、2017年のCESで筆者が撮影したものだ。ソニーブースには最新のテレビが展示され、CES会場には同社製品が並んだ垂れ幕がかかっていた。

2017年撮影の会場外観
2017年撮影。CES会場の外には、ソニー製品をアピールする垂れ幕が(筆者撮影)
ソニー製品(テレビ)
同様に、2017年のCESで撮影。会場の良い場所には新製品のテレビが置かれていた(筆者撮影)

2025年のブースはエンタメを軸にした展示に

しかし2025年のCESでは、ブースに個人向け製品の姿はない。アピールしていたのは、広告や映画の撮影に使う自動車を使った撮影システムである「PXO AKIRA」のような、業務用のシステムや、現在もヒットを続ける『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』をアピールする展示だった。

「PXO AKIRA」の展示
2025年のCES・ソニーグループブース。自動車を使った撮影システムである「PXO AKIRA」を大々的に展示(筆者撮影)
2025年のCESのソニーブース
同じく2025年のCESで。ブースでは『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』をアピール(筆者撮影)

ソニーグループを支えるのが、イメージセンサーやディスプレイ、画像処理といった技術であるのは間違いない。一方、家電がコモディティ化する中で、同社は「家電を大量に売る」存在から、「エンタメを軸にして、コンテンツとそれに必要な技術を売る」会社にシフトした。

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