家電のソニーからエンタメのソニーへ。CESにソニー・ホンダモビリティが出展し、ソニーグループ・サムスンが「メイン会場を去る」背景
正確にいえば、ソニー関連企業の出展がなくなるわけではない。ソニーグループと本田技研工業の合弁企業である「ソニー・ホンダモビリティ」がCESに出展。従来はソニーグループのブースであった場所を使い、プレスデーのカンファレンスも「ソニー・ホンダ」として行うことになる。
CESの出展社情報を「Sony」で検索してもソニーグループとその関連企業の名前は、ソニー・ホンダモビリティのものが出てくるだけだ。

長年CESで「日本の家電メーカー」として存在感を示してきた同社が事実上出展を手控えるのは、ある意味で衝撃だ。
この件についてソニーグループ広報は、以下のようなコメントを出している。
家電のソニーから「エンタメのソニー」へ
これはどういうことなのか?
ソニーは現在「ソニーグループ」だ。「ソニー株式会社」の名はエレクトロニクス事業である「ET&S(エンタテインメント・テクノロジー&サービス)」分野を担当する子会社の名として残っているものの、あくまでグループの一部でしかない。
現在のソニーグループは、ゲーム・映画・音楽・ET&S・半導体の5部門で成り立っている。金融事業は10月から分離し、「ソニーフィナンシャルグループ」として独立した。
エンターテインメントを含めた5つの柱で成り立つ複合企業であり、その変化は2012年に平井一夫氏がCEOに就任以降、吉田憲一郎氏(現・会長)、現CEOの十時裕樹氏の3代にわたる構造・業態変化の末に築かれたものだ。

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