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JRと南海電鉄が並び立つ、和歌山ご当地鉄道事情 県都に「和歌山駅・和歌山市駅」の2大ターミナル

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そんな太公望列車も2000年3月を最後に新宮駅までの運転がなくなり、少しずつ運転区間を短縮して“夜行列車”のカテゴリーからは消えてしまった。現在では21時59分に天王寺駅を出発して0時31分に御坊駅に到着する列車がある。これが太公望列車の系譜を引いている、ということなのだろうか。

ともあれ、そんな紀勢本線は、和歌山県内の鉄道では大動脈中の大動脈である。

紀勢本線そのものは、三重県の亀山駅から和歌山県の和歌山市駅まで紀伊半島をぐるり、約380kmを結ぶ長大路線だ。そのうち三重県側はJR東海、そして和歌山県側がJR西日本の管轄と分かれている。境界駅は、熊野川で県境を跨いで和歌山県に入ってすぐの新宮駅である。

紀勢本線の新宮駅はJR東海・JR西日本の境界駅。管理しているのはJR西日本だ(撮影:鼠入昌史)

実は有数の特急街道

紀勢本線の大きな特徴は、和歌山市―和歌山間を除くほぼ全区間にわたって特急列車が走っている点だ。三重県側は、名古屋駅をターミナルに特急「南紀」。和歌山県側には京都や新大阪から特急「くろしお」が運転されている。

和歌山県内に絞っていうならば、主役は紛れもなく「くろしお」にほかならない。ほぼ終日、1時間に1本のペースで大阪と和歌山県内を阪和線・紀勢本線経由で結んでいる。

大半の列車は白浜駅発着だが、一部は新宮駅まで駆け抜ける。ちなみに、三重県側の「南紀」は新宮駅を越えて和歌山県内は紀伊勝浦駅まで乗り入れる。つまり新宮―紀伊勝浦間は「南紀」「くろしお」の特急二本立て、というわけだ。

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