「ネットの口コミ」を安易に鵜呑みにしている人が、気づかないうちにハマっている"3つのトラップ"

「匿名の第三者」からの情報は、必ずしも信用できないという(写真:eizan/PIXTA)
ネット通販での買い物やホテルや飲食店を探す際など、日頃、私たちが参考にしているネット上での「口コミ」。第三者からの客観的な評価は、一見、便利なように見えますが、マーケティング&ブランディングディレクターの橋本之克氏は、こうした口コミを安易に鵜呑みにしないよう警鐘を鳴らします。
そんな橋本氏が指摘する、SNS上に溢れる「匿名の第三者による口コミ」の落とし穴とはどんなものなのでしょうか。同氏の著書『100円のコーヒーが1000円で売れる理由、説明できますか?』から一部を抜粋・編集する形で解説します。
SNS時代、クチコミは24時間拡散する
商品やサービスの買い手などが、評判や噂などを口伝えに広める行動やその内容を、「クチコミ」と呼びます。
つい最近までは情報量、スピード、影響力などの点ですぐれるテレビ、新聞などのマスメディアが重視されていたため、クチコミはあまり注目されていませんでした。
しかし、もともとクチコミは、古くからあるコミュニケーションの形で、人間の生活に溶け込んだ原始的なコミュニケーションです。ただし、従来の口頭によるクチコミは、個人のまわりの人間関係の中でおこなわれるため、影響範囲は限定されていました。
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