iPhoneカメラ高画質の秘密はTDK、AGC、京セラ、ソニーといった日本製部品にあり。ティム・クックCEOが表敬訪問した理由
同社が発明した撮影技術の1つにCMOSセンサーが捉えた映像すべてではなく、中央部分が捉えた映像データだけを切り出すことで擬似的に望遠効果を生み出す「スマートズーム」という技術がある。
それと同様に1つのレンズ、1つのセンサーで異なる画角の写真が撮れる「フュージョンカメラ」機能は、今ではiPhoneの目玉機能になっており、今回もiPhone 17 Pro/17 Pro Maxの8倍ズーム撮影(4倍相当のカメラの信号を切り出して作っている)が話題になっているほか、実際には2400万画素のCMOSセンサーから、ユーザーが最も大写しになるようにユーザーを中心とした1800万画素を切り出す「センターフレームカメラ」機能や、iPhone本体を縦向きに構えたまま1800万画素の横長写真が撮影できるカメラ機能などを詳しく説明した。
ちなみに環境に関しての取り組みにしては、ソニーは完全な脱炭素への移行は2050年という目標を掲げているが、Apple製品の製造では個別に再生エネルギーの移行を進めており、2045年の完全移行を目指しているという。
日本企業あってこそのiPhoneのカメラ性能
4社のプレゼンテーションを見たティム・クックCEOに、その所感を聞いた。今回のプレゼンテーションで、日本のパートナーたちの重要性を十分実感してくれたようで、力強くこう語ってくれた。
「日本の技術は、iPhone 17 ProやPro Maxのカメラシステムの中心にあります。もしこれらの技術がなければ、私たちが提供しているようなカメラ体験を実現することはできませんでした。お客様は、世界最高のスマートフォン用カメラを手にしているだけでなく、新しい機能であるセンターステージなども享受しています。こうした進化は、アップルと日本のパートナーが共同で開発してきた成果なのです」
そんな日本企業の特質について聞くと「アップルはデザインを愛しています。そして日本もデザインを愛している。ここに自然な交わりがあります。さらに、アップルは『現状に満足しない』文化を持っていますが、日本も同じく『常に次を目指す』文化を持っています。この姿勢は、両者が協力するうえで非常に素晴らしい特質だと感じます」と答えてくれた。
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