「窓から美しい風景が見えると、気持ちがリラックスできたり、気持ちが高ぶったりする。ただ家やオフィスの窓から見える景色がすべてすばらしいとは限りません」と代表の姜京日氏は言う。
「しかしAtmoph Windowがあれば、窓の景色がたとえよくなくても、あるいは窓がない部屋でも開放感やリラクゼーションが味わえます」
窓から見える景色に絶望
起業のきっかけは20年ほど前、ロサンゼルス(LA)で姜氏が味わった実体験だ。子どもの頃からドラえもんやガンダムが好きで、ロボット工学者になろうと、青山学院大学卒業後は南カリフォルニア大学に留学した。しかし、慣れない英語や研究のストレスで心を塞ぐ日々が続く。しかも籠もって勉強しているアパートの自室の窓から見える景色が絶望的に悪く「さらに気が滅入った」という。
「LAはそこかしこに青空とヤシの木が当たり前のように広がっているのに、僕の部屋からは隣のアパートの壁しか見えなかった。いつしか『窓の風景が自由に変えられたらいいのに……』と思いはじめ、ディスプレーに風景を映すAtmoph Windowのアイデアにつながった」
とはいえ、単にタテ型ディスプレーに、風光明媚な映像を流しても“窓”には見えない。「アトモフ」の強みは、見た人が自然に窓と感じる、巧みなテクノロジーと仕組みを実装させたことだ。
[各社の記載データについて]原則として9月中旬時点。「資本金」は万円未満切り捨て、「*」は資本準備金を含む金額。「従業員数」は、左側が役員を含む正社員の数、右側は業務委託・アルバイトなどを含んだ数。「所在地」は国税庁法人番号公表サイトや公式HPの情報がベース。[アイコンについて]「連続起業家」は、代表が過去に当社以外の会社を設立している企業。「大学発」は、大学での研究・開発技術をベースに起業した企業。
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