
中国の自動車市場で、EV(電気自動車)とPHV(プラグインハイブリッド車)に代表される「新エネルギー車」が新車販売台数に占める比率が、2025年は通年で5割を超える可能性が出てきた。
中国汽車工業協会が9月11日に発表したデータによれば、国内市場での1月から8月までの新車販売台数(メーカー出荷ベース)は1683万6000台と、前年同期比12.3%増加。そのうち新エネルギー車は808万8000台と同30%増加し、新車販売全体の48%を占めた。
(訳注:「新エネルギー車」は中国独自の定義で、EV、PHV、FCV[燃料電池車]の3種類を指す。通常のHV[ハイブリッド車]は含まれない)
政府目標を前倒しで達成
同協会は、新エネルギー車の販売比率が2025年の通年で50%に達する可能性があるとの見通しを示した。仮にそうなれば、(通常のHVを含む)エンジン車と新エネルギー車の販売比率が初めて逆転することになる。
なお、2024年の新エネルギー車の国内販売台数は1158万2000台、新車販売台数に占める比率は45.3%だった。
中国政府は2020年の時点で、「国内市場の新車販売台数に占める新エネルギー車の比率を2025年までに2割に引き上げる」という目標を掲げた。しかし実際には、新エネルギー車の普及は目標をはるかに超えるペースで進んでいる格好だ。
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