中国の新車販売「新エネルギー車」の比率が5割に 1~8月のEV販売台数41.6%増、PHVは22.8%増

✎ 1〜 ✎ 352 ✎ 353 ✎ 354 ✎ 355
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

中国の自動車市場で新エネルギー車の販売比率が上昇し続けている裏には、旧型車の買い換えを奨励する補助金の支給金額や個人向け自動車ローンの利子補給などで、中国政府が政策的に(エンジン車よりも)優遇していることがある。

中国製の新エネルギー車の輸出も急拡大している。写真は新興EVメーカーの零跑汽車がポーランドに開設した販売店(資本提携先のステランティスのウェブサイトより)

一方、海外市場向けの輸出においても、新エネルギー車の存在感が着実に高まっている。中国汽車工業協会のデータによれば、1月から8月までの自動車輸出台数は前年同期比13.7%増の429万2000台。そのうち新エネルギー車は同87.3%増の153万2000台と目を見張る伸びを示し、輸出全体の35.7%を占めた。

EVの勢い回復、PHVは減速

注目すべきなのは、新エネルギー車のカテゴリー内でも大きな構造変化が起きていることだ。2024年に販売の伸びが一時鈍化していたEVは、2025年に入ると勢いを回復。1~8月の販売台数(国内販売と輸出の合計)は615万8000台と前年同期比41.6%の大幅増を記録した。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

それとは対照的に、2024年に急成長を見せたPHVは2025年に入って勢いを落とし、1~8月の販売台数は346万台と前年同期比22.8%増にとどまった。

このトレンドが年末まで不変ならば、2025年はEVが新エネルギー車の“主役”としての地位を再び固めることになりそうだ。

(財新記者:翟少輝)
※原文の配信は9月11日

財新編集部

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事