中国の自動車市場で新エネルギー車の販売比率が上昇し続けている裏には、旧型車の買い換えを奨励する補助金の支給金額や個人向け自動車ローンの利子補給などで、中国政府が政策的に(エンジン車よりも)優遇していることがある。

一方、海外市場向けの輸出においても、新エネルギー車の存在感が着実に高まっている。中国汽車工業協会のデータによれば、1月から8月までの自動車輸出台数は前年同期比13.7%増の429万2000台。そのうち新エネルギー車は同87.3%増の153万2000台と目を見張る伸びを示し、輸出全体の35.7%を占めた。
EVの勢い回復、PHVは減速
注目すべきなのは、新エネルギー車のカテゴリー内でも大きな構造変化が起きていることだ。2024年に販売の伸びが一時鈍化していたEVは、2025年に入ると勢いを回復。1~8月の販売台数(国内販売と輸出の合計)は615万8000台と前年同期比41.6%の大幅増を記録した。

それとは対照的に、2024年に急成長を見せたPHVは2025年に入って勢いを落とし、1~8月の販売台数は346万台と前年同期比22.8%増にとどまった。
このトレンドが年末まで不変ならば、2025年はEVが新エネルギー車の“主役”としての地位を再び固めることになりそうだ。
(財新記者:翟少輝)
※原文の配信は9月11日
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