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親世代の常識《勉強すれば年収が上がる》はウソ。――令和の子供「なんで勉強しなきゃいけないの?」の明確な答えとは

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  • 山根 渡 学校教育×キャリア戦略プロデューサー

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イメージ(写真:タカス / PIXTA)
「学校の勉強は役に立たない」――社会ではそう言われて久しいですが、それは「使い方」を知らないだけです。
学校教育は最強のビジネススキルである 自分に武器がないと感じている人のためのキャリアの教科書』を上梓した学校教育×キャリア戦略プロデューサーの山根 渡氏が令和に勉強をする意味を解説します。

勉強しなければいけない理由

「ねえ、なんで勉強しなきゃいけないの?」

突然ですが、もしお子さんからそう聞かれたら、あなたはどう答えますか?かつて塾や学校現場で教えていた私は、以下のように答えていました。

「日本の35歳の平均年収は約450万、一方難関私大や国公立大を卒業した社会人の35歳平均年収は約850万、約400万も違うんだ。そこから65歳まで働くとすると生涯で1.2億円の年収差が生まれる。これを中学、高校の6年間に割り戻してみるといくらになるか分かる?1日あたり5万4000円になるんだよ。この瞬間勉強したら5万4000円もらえるのが一番やる気になるけど、それは時間差で未来に支払われる。だから毎日『今日は勉強したから5万4000円』と数えながら勉強するんだぞ!」

子供たちはこの話を聞くと、笑いながら勉強するケースが多かったのですが、大人の皆様であれば「そんな単純な話じゃないだろ」と感じる言説ですね。

もちろんまるっきり嘘というものではないですが、国税庁の調査や民間企業の大学別年収ランキングなどの様々な統計を混ぜた数字で、実際の世界では勉強して偏差値の高い大学に入っても年収が低い方がいます。しかし、全体的な傾向としては正しいとされるため、特に子供や保護者、同僚からも反論されることなく多用しておりました。むしろ同僚や後輩からは「自分も、それ使います!」なんて言われたこともあります。

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【もはや令和の時代には通用しない】

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