ホップを大量に使ったIPAから軽快ピルスナーへ、よみがえるラガービール

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(写真:ブルームバーグ)

ビールの祭典、オクトーバーフェストの季節がやってきた。

ドイツのメルツェンやデュンケルといった濃色ビールを飲みたくなるのにはまだ少し早い。ただ幸いなことに、全米のクラフトビール醸造所から「ピルスナー」が続々と登場している。軽いが複雑で、夏のホップと秋の麦芽のバランスが絶妙な伝統的ラガービールだ。

「来年こそはラガーの年」

ここ10年ぐらい、クラフトビール業界では、「来年こそはラガーの年」だと冗談交じりに語られてきた。ホップを大量に使ったIPAや濃厚なスタウト、甘酸っぱいサワーエールといった濃厚な味が20年超はやり、刺激に疲れた結果、軽快かつシンプルで長く飲み続けられるスタイルに回帰するという考え方だ。

消費者の嗜好(しこう)が一変したわけではないが、面白い現象は見られる。ラガーは少しずつ盛り返しており、全米各地の店のメニューで目にすることが増えてきた。

IPAが依然として圧倒的なクラフトビールの王者であることに間違いないが、最近はブルワリーやビアバーに行けば、複数のラガーを選べるのが当たり前になっている。

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