「天一でラーメンを食べよう→1センチのゴキブリ死骸入りが提供」 天下一品「ゴキブリ混入」も"擁護の声"が少なくないワケ
この事案について、FC本部である天一食品商事は9月8日、公式サイトで「異物(害虫)」をめぐる経緯を説明し、謝罪した。新京極三条店とともに、同じFC企業が運営する河原町三条店も営業停止。保健所による指導のもと原因調査と衛生管理体制を見直したほか、全店舗に衛生管理徹底の指示と、再発防止策の強化を行ったとした。

人気ラーメンチェーンでの害虫混入とあって、SNSでは注目を集めた。一方で「飲食店において、害虫は完全には防げない」「仕方ない面もある」といった、擁護寄りの反応は少なくない。また、自ら公表したとして、その姿勢が誠実であると称賛する声も出ている。
しかしながら、経緯だけをなぞって見ると、個人的には若干の違和感を覚える。企業不祥事のパターンからすると、「対応が遅すぎる」からだ。報道によると、保健所への報告は発生10日後で、その前日まで営業を続けていたという。
なぜ擁護の声が多いのか
ゴキブリといえば、「1匹いたら100匹いる」と言われるほどの生命力や繁殖力がある。にもかかわらず、1週間以上にわたって、公表も営業停止もされなかった。そう考えると、一般的には対応の遅さが批判されるのだが、先述のように、なぜか温かい声が目立っている。
飲食チェーンでの害虫・害獣の混入は、起こるたびにSNS上で拡散され、運営企業がバッシングを浴びる。2025年3月には、牛丼チェーン「すき家」の店舗で、商品にネズミの死骸が混入していたと話題に。1月の事案発生から約2カ月空いていたことも、消費者の疑念を招く結果となった。

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