批判されたクリエイターが自ら解説し共感を獲得。万博の情報発信課題が次回イベントに残した反省点

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万博人気と共に最初は気持ち悪がられていた公式マスコット、「ミャクミャク」の人気も好転した。

8月8日には黒字化の目安であるチケット販売枚数の目標1,800万枚を突破。だが、チケット販売枚数以上に公式キャラクターのミャクミャクが大人気で、8月14日にはオフィシャルストアの累計購入者数が500万人を突破。最初は会場内8カ所だった公式ショップは合計20店舗まで増やした今日でも長蛇の列が続き、毎日4万人がお土産品を買っている。お土産品の売り上げは1日で5億6000万円相当という推計もある(*2)。

*1)日本国際博覧会協会調べ
*2)関西経済の調査研究を行うシンクタンク「アジア太平洋研究所」と関西観光本部が合同で行った調査
万博に対する意識調査のグラフ
株式会社三菱総合研究所が5月に全国3,000人を対象として行った万博に対する意識調査。来場意向は5月に入ってから全国で一気に上がっていることが確認された

 

来場者500名を対象とした満足度調査結果のグラフ
同じく三菱総合研究所が2025年5月に実施した来場者500名を対象とした調査結果。日本国際博覧会協会による調査の79.7%には至らないが全体で73%という非常に多くの人々が来場に満足していたことがわかる
イタリア館の中の様子
万博の印象を好転するのに大きな貢献を果たしたイタリア館の中の様子(4月15日に撮影したもの)。現在は一度に入場できる人数を絞っているものの写真の手前にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの素描の前には常に長大な行列ができている(筆者撮影)

ソーシャルメディアの批判、抑えたのもソーシャルメディアの発信だった

大阪・関西万博は、ソーシャルメディアが大きな役割を果たした万博だった。次々と発覚する問題点を指摘してきたのも、その裏にある背景や問題解決を伝えてきたのも、会場の見どころや回り方、イベント情報を広めたのもソーシャルメディアなら、並ぶ価値のないパビリオンや取りにくい予約を取るためのちょっと問題のある裏技を広めたのもソーシャルメディアだった。

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