ワークマン≪1900円疲労回復ウェア≫大量200万枚生産で大勝負! 高額化する「リカバリーウェア」市場に一石を投じる

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「他社のリカバリーウェアも『血流を促進して疲労物質や老廃物の排出を促す』という機能性をうたっており、その視点では大差はありません。ただ、遠赤外線効果を持つセラミックス使用は同じでも、生地の繊維を構成する糸にどう練りこむかの違いはあるでしょう。ワークマンは独自技術で繊維に練りこんでいます」

メディヒール ワークマン 疲労回復
ワークマン公式サイトより

なぜ、ワークマンは低価格を実現できたのか

リカバリーウェアは、決して安くない。多くの商品が1万円を超えており、上下で3万円台のものもある。独自技術の開発や公的機関の申請に多額の費用がかかることも大きい。

「一般医療機器」を商品に表示するには臨床試験のクリアが必要で、その費用は「サラリーマンの年収分」だと聞く。海外でも販売する場合は販売国・地域の基準をクリアする必要もあり、別途費用がかかる。こうした費用が商品価格に上乗せされる。

なぜ、ワークマンは競合の5分の1という低価格を実現できたのか。

「まず、今回の180万枚(ウェア類)というスケールメリットで原価率も軽減できました。また、臨床試験費用も1枚あたりに換算すれば吸収されます。広告宣伝費もほとんどかけておらずSNS中心なのも大きいです」

リカバリーウェアが多くの人に知られるようになったのは、ここ数年だ。

「2020年から続いたコロナ禍の影響もあったと思います。外出自粛で多くの人が運動不足になり、“コロナ太り”ともいわれました。心身ともに疲労する時期で、リカバリーウェアが伸びるきっかけにもなりました」

その後、競合がテレビCMを行ったのもあり認知度が向上、昨年からさらに注目された。そうした市場拡大の波に乗りたいのだ。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事