ワークマン≪1900円疲労回復ウェア≫大量200万枚生産で大勝負! 高額化する「リカバリーウェア」市場に一石を投じる

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前述したようにワークマンは2021年からプロ職人向けに販売してきたが、これまで積極的に販促しておらず、多くの商品が1点あたり数万枚単位だった。それがSNS中心に人気が広まり、累計販売数は170万枚となった。消費者の反響はどうだったのか。

「最初に販売した時は、クレームが来るのではと心配していましたが、厳しいご意見はほとんどありませんでした。現在も『これを着て寝ると目覚めが良い』という好意的なレビューが多く、開発担当として力づけられました」

そうした実績や反響も、今回の「200万枚」につながったのだろう。

メディヒール ワークマン 疲労回復
展示会で陳列された商品群(筆者撮影)

リカバリーウェア15年の歴史

実は筆者は、2016年から数回「リカバリーウェア」を取材してきた。最初に取材したのはベネクス(本社:神奈川県厚木市)というメーカーで、2010年の発売以来、累計で30万枚を突破した(取材時)という話に興味をもって記事を執筆した。

当時のキャッチコピーは「運動中に着てはいけないスポーツウェア」。まだリカバリーウェアの利用シーンが浸透していなかった時代だ。PHT繊維という独自開発した特殊繊維を用いたウェアで同社は業界の先駆者となり、現在の累計販売数は200万枚を突破した。

次に取材したのは、「アクセフベルガード」(AXF)だ。ベルガードファクトリージャパン(本社:埼玉県越谷市)が展開したブランドで、商品には製薬会社の特許技術IFMC.(イフミック=集積機能性ミネラル結晶体)機能が含まれていた。

同社は野球用防具を中心に長年の実績があり、有名なMLB(アメリカ大リーグ)選手が商品を愛用することで知られるメーカーだ。

近年は「バクネ(BUKUNE)」ブランドを持つテンシャル(本社:東京都品川区)の知名度が高く、販売枚数も多い。こうした競合とワークマン商品との違いは何か。

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